うぱ@エンジニアの日記

キラキラアメリカ生活

リモートワーク in アメリカ

キラキラアメリカ生活を満喫していたあの日々はどこへ。コロナ禍による大混乱によって2020年3月から2022年3月までフルリモートで働くことになってしまう。そして、2022年4月からはハイブリッドワーク(週2出勤)が始まった。コロナで一変してしまったアメリカ生活&仕事環境について私の経験をまとめてみます。

 

Before コロナ

  • アメリカのシリコンバレー的なところ*1半導体系の仕事をオンサイトで4年くらいやってた
  • モジュールリードとかチップリードとかいう設計関係の仕事がメイン
  • チームはスーパー多国籍で毎日がカオス。ミーティングに発言権の譲り合いとか存在しない感じ。謎の共通言語イングリッシュで殴り合う毎日。
  • テストで問題が起これば測定室にいってデバッグしたり、テストの人に測定機の使い方を教えたり
  • 仕事時間や場所にはそれなりにflexibilityがあった*2ので、雨の日*3とか子供が風邪の日などは家で仕事していた
  • 頻繁にアリゾナとかシンガポールとかインドのチームと仕事のやりとりがある
  • 4人家族1BR*4アパート暮らし(900sqftくらいかな)。子供x2は5歳以下。

もともとflexibleに仕事時間/場所を選べる感じだった+オンサイトである必要がない職種なので、コロナ禍でいきなりリモート生活入りしてもどうにかなる感じではあった。ミーティング等も基本的にはMicrosoft Teamsを使っていたので、大事なミーティングだけオンサイトで参加+テキトーなミーティングは自分のオフィスから聞き流すみたいな生活だった。

本質的な問題としては、仕事時間中は子供が家にいない事が前提だったので、子供x2+リモートワークが週5で続くと大変なことになるのは明らかだった。

 

コロナ直後(2020年3月-6月くらい)

最初の半年くらいはアメリカ全土がコロナで大変なことになっていて、会社からもテストの人以外は会社に来るなと言われる。許可なく出社したら上司に通報するからな!みたいなシステムが実装される。とりあえずパソコンと大事な私物だけ職場から回収してきてどうにかした。

というわけで1BRの4人共同生活が始まったんだけど、まず最初に限界を迎えたのが子供マネージメントだった。通っていたプリスクール*5が急遽閉園状態になってしまい、子供2人が常に家中で奇声を上げまくっている状態でカオスすぎた。インドミーティング(深夜)は子供を寝かしつけた後に子供を起こさない*6ようにトイレから参加するみたいな感じの限界生活だった。

仕事に関しては設計関係の人々は、ほぼ問題なくリモート生活に移行できたように感じる。テスト関係は出社制限等があったので、出来ることと出来ないことを切り分けしたり優先順位を付けたりしてどうにかギリギリ間に合わせるという感じだった。この辺りはまだ非常事態感があったので、みんなproactiveに解決策を探そうとしていた気がする。

 

ミーティング中に上の子(トイレトレーニング中)が部屋のカーペットに放尿し始める事件を機に引っ越しを決意する。

 

引っ越し後(2020年6月-2022年3月まで)

2BRのアパートに引っ越して広い家は人権だと悟る+学校が再開して精神の平穏が得られるようになった。ただし、2021年の春くらいになってコロナワクチンを接種できるようになるまでは、まだまだ非日常感があったし外出もほとんどしなかった。日々の買い出し等は全てネットスーパーで済ませて、家からは一切出ない生活を続けた。昼休みや土日に外を散歩したりハイキングして正気を保つ努力をした。

この辺りから仕事が猛烈に忙しくなってきて、コロナ以前よりはるかに労働時間が伸びる。起きて仕事して寝るみたいな生活だった。なんでコロナ以前より仕事してるんだよと感じる毎日であった。

プロジェクト的には新しいプロジェクトが始まって、新しいチームメンバーとリモートで仕事するようになる。ここでもあまり問題を感じることはなかった気がする。初めのうちはIMとかメールとかしてたけど、そのうちめんどくさくなってとりあえず電話するようになった。なかなか返事を返してこない人がいて、仕様が決まらない等の苦労はあったが、通勤時間で時間を無駄にするより健全だと思った。

 

さらなる人権を求めて郊外に3BRの家を買ってしまう。

 

2022年4月以降: ハイブリッドワーク(週2で出勤)

とうとうこの時が来てしまう。とりあえず火木は会社に行こうということに。

実際にやってみるとフルリモート+プロジェクトの狭間でやる気がちょっと失われかけていたので、気分転換にちょうど良い感じではあった。あと運動不足を解決するのにもちょうどよい。ハイブリッドワークが始まって3カ月くらい経つので、以下に発見等をまとめてみる

  • テストのバグとか細かいエラーを直すにはオンサイトに居た方が圧倒的に楽
  • メールするまでもないような細々したことを議論するのもオンサイトの方が都合が良い
  • 暇なときは気分転換にもなるし運動不足も解決できるので、オンサイトの方が良い気がする
  • 結局ハイブリッドワークが始まっても風邪をひいたり色々な雑用で週2も会社に行ってないけど、誰も気にしてない
  • そもそも一度も出社してない人も居るけど、誰も気にしてない
  • 出社してもオンサイトのミーティングは皆無なので、正直仕事のやり方はリモート時代とほぼ変わらない。結局自分のオフィスからオンラインミーティングというオチである。
  • ガソリン代がわりとつらい
  • 片道30分の通勤時間がわりと許容できないオーバーヘッドなので、忙しいときは家で仕事したい
  • やっぱり週2くらいが最適なポイントなのかな。子供がいる限りは途中で帰ったり色々あるのでflexibleに働けない職場はちょっと無理かな
  • 週5で会社に来いと言われたら、可能ではあるけど嫌だなあ。。たぶん転職先探し始めちゃうな
  • 個人的には行きたいときに行けるというのが一番かな。会社に居るor居ないを誰かにチェックされるのはちょっと無理
  • リモートは暇な時のやる気の維持が大変。プロジェクトの狭間とかでやることがないと、何やろうかなと考える毎日である。
  • 結局のところ、やることやってれば何でも良いので出社日数はそれぞれが個人の事情で決めれば良いのでは?と思う。個人的には週2くらいを目安にというのは妥当なラインだと思うけど、細かいところのflexibilityがないと意味ない
  • マネージャーとかもっと偉い人たちはまた別だと思う。うちのチームを見てる感じsenior directorくらいまでは、ハイブリッドワークを満喫してる感じ。VPより上の人々はきっと色々あるんだろうな。

 

まとめ

  • 忙しいときはリモートの方が良い
  • オフィスは遊びにいくところ

*1:とりあえず太平洋に面していればシリコンバレーって言ってよいはず

*2:当日の予定について上司に何か言ったりする必要もない。やることやっていればOKな感じ

*3:カリフォルニア的には大事件

*4:日本だと1LDKというやつかな?

*5:アメリカ的保育園みたいな感じ

*6:下の子がまだ夜泣きする年齢だったので、子供達はリビングとベッドルームに分かれて寝ていた